以前離乳食についてお話しましたが、今回は離乳について
赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲むのにはふたつの理由があります。
ひとつは、おっぱいから栄養をとるため
もうひとつはお母さんとのふれあいです。
生まれたばかりの子馬がその日の内に歩き始める映像を観たことのある方は多いと思います。馬は初めから完成された馬として生まれてくるのです。
ところが人間は歩くどころか這うこともできず、食べ物もだれかに与えてもらわなければ自分から口にすることができません。人は不完全な状態で生まれてくることで、お母さんとのきずなを強くすると聞いたことがあります。
赤ちゃんは1年たつと食べ物で栄養がとれるようになるし、べったりお母さんと一緒でなくても、いろいろなことに興味をもち、おっぱいが必要ではなくなります。
おっぱいを飲むことの本来の意味を考えると1年を目処に止めさせるのがいいのではないかと思います。
もちろん世界にはいろんな国があって、かなり大きくなるまでおっぱいを飲ませている国や、日本の中にもおっぱいを長く飲ませる考えの方もいらっしゃって、それはそれでかまわないと思います。
ただお願いしたいのは、保育園に入れたいのなら1年を目処におっぱいはやめていただきたいと言うことです。おっぱいしか飲まない子どもが保育園で何も口にせず、ひたすらお母さんを求めて泣き叫ぶ姿は見ているのがつらくなります。
おっぱいを続けてこられたお母さんは、ご自分の食べるものも節制されたりして、母でないとできない努力を続けておっぱいをあげていらっしゃいます。それは本当に尊いことですが、子どもがぐずぐず言えば、おっぱいを口に含ませる・・・と言うことが習慣になっていらっしゃる方もいて、最高で5歳までそうしていらっしゃる保護者の方がいらっしゃいました。
どうやっておっぱいをやめさせていいかわからないと言う方には、子どもをたかが1歳と思わず、しっかりお話してあげて欲しいとお伝えしています。もちろん食べ物で栄養がとれるようになり、おなかいっぱい食べられるようになっていることが前提です。
ちなみにうちの子はふたりとも哺乳瓶でしたが、お誕生直前のミルクの缶を見せ、「○○君はもうすぐ1歳のおにいちゃんになるからこのミルクがからっぽになったらミルクはおしまいだよ」と伝えます。そして最後のミルクを使う時、子どもの目の前でからっぽにし、「これでミルクはおしまい」と伝え、ミルクを飲み終わった後、ミルク缶、哺乳瓶とも子どもの目の前でゴミ箱に捨てます。(息子が寝てからそーっと拾いましたが
)
ふたりともこれで一切「ミルク~
」とぐずらず、ミルクを卒業できました。おっぱいも同じことで、カレンダーを見ながら、「この日が来たら○○ちゃんは1歳のおねえちゃんになるよ。この日がきたらおっぱいはもうおしまいだよ」と話し、その日が来たら、子どもにきちんと伝えます。
この話をすると皆さん、半信半疑・・・ でも疑いながらも実行して下さった方からは「うまくいった」と喜びの報告があります。たまにうまくいかない方もいらっしゃいますが、その方は「1歳になったらおっぱいを止める」と言う固い意志をもたずにやりかけた人で、その意志の弱さを子どもに見抜かれ、ぐずられ、それに負けてまたまたおっぱいをあげてしまう人です。子どもはたった1歳でもちゃんとお母さんの気持ちを見抜きます。やるなら、揺るぎない意志をもって
1歳になった子どもは、お母さんにだっこして欲しいこともあるけれど、しっかり食べ、外界に興味をもち、自立に向かいます。
たまにおっぱいをやめてからぐずられるとおしゃぶりを買い与える方がいらっしゃいます。おしゃぶりは、鼻呼吸できるようにするにはよいと言われているので、絶対だめとは言いませんが、おしゃぶりのせいで前歯が出てしまう可能性があり、2歳になったらやめるようアドバイスしています。ただ、2歳になると自分の意志がはっきりしてくるので、やめさせるのは結構難しく、それなら初めから吸わせない方がいいのではないかと思います。
ぐずる子におしゃぶりを与えるのは簡単なことですが、それは本当の意味の解決にはなっていません。この子はなぜぐずっているんだろうと考え、その原因を解決してあげることが大事です。自分のいやなことを解決してくれるお母さんにはよりいっそう信頼をよせてくれ、人を信じる子に育ちますよ
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